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INTERVIEW

Another Try!
〜東大女子の浪人体験記〜

現在、「女子なのに東大に行きたいだなんて」といった偏見と同様に、女子が浪人することへの風当たりも強いままです。
 現役時に受験に失敗した後、女子学生は多くの悩みや不安を抱えます。
「東大への未練を捨てるべきか」
「併願で合格した私大に行くべきか」
「家族や教員に『女子だから浪人はやめとけ』と言われた」
「早く社会に出た方が良いのだろうか」
 また、受験前から「女子だから浪人はさせない」というご家庭等の方針で現役合格を強いられ、東大への挑戦を諦めて志望校のレベルを下げざるを得ない人もいます。

 polarisが主催する「女子高校生のための東大オリエンテーションツアー」では、申し込みフォームで「誰かに浪人を反対されたことはありますか?」という質問をしています。残念ながら、「女子だから」という理由で反対されているケースが見られるのは事実です。

 女子の浪人に対する偏見や差別を少しでも払拭し、そしてこれから浪人をする・現在浪人生として勉強している女子学生を応援するために企画を立ち上げました。

 浪人を経験した東大女子のインタビュー記事は唯一であり、彼女らの励みになることを願っています。

—保護者や教員の方へ。
 時代は変わり、女子も男子と同じように勉強を頑張り、なりたい職業を目指し、結婚や出産と両立しながら働き続ける世の中になっています。どうか、「女子だから」「どうせ結婚・出産で仕事をやめるから高学歴は必要ない」「女子だから結婚は遅れない方が良い」という偏見だけで、女子学生の浪人を止めないでください。性別に関係なく、浪人を応援してもらえる社会を作りたい。そんな思いで記事を執筆しました。浪人をして東大に合格した女子学生の経験を、ぜひ参考にしてみてください。

   —男性の読者の方へ。
 大学受験を通して女子学生が直面するジレンマを今までご存知なかった方もいらっしゃるかもしれません。私たちpolarisは、女子学生が直面する問題を男子学生にも知ってもらい、男女で協力しながらこれらの問題に立ち向かっていくべきだと考えています。男性の読者の皆様が、女子学生に向けられている固定観念や差別についてこれからも考える一助となれば幸いです。

 一学生団体が行ったインタビュー企画のため、インタビュイーの特徴が偏っていたり、時間や個人情報保護等の制約があったりして満足いただける記事ではないかもしれません。(プロジェクトレポートはこちら

 ですが、私たちの思い、そしてインタビュイーの方々の思いが伝わるよう誠意を込めて執筆いたしました。温かい目でご覧いただければ幸いです。世間には多数の合格体験記があふれ、一部ですが浪人経験にフォーカスを当てたものもあります。しかし、「東大」の「女子学生」で「浪人を経験した」人にインタビューを行ったのは、見る限りこの「Another Try! 〜東大女子の浪人体験記〜」が初めてであり、誰もが閲覧できるようにインターネット上で無料で全文公開している点にも価値があります。

 記事に共感してくださった方や企画の提案など、ご意見のある方はぜひ団体へメールでご連絡ください。(メールアドレスjoshicamp.ut@gmail.com
 このプロジェクトが一人でも多くの浪人を迷っている女子学生の背中を押せますように。