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推薦入試合格体験記②

こんにちは。理科三類2年生です。

私が推薦入試を受験しようと決めたのは高三の9月です。
地学や物理のオリンピックの本選で出会った先輩方が推薦入試を使われていたので、推薦入試は高二の時から興味はありました。
しかし、高三の時は、実家から通えるということで関西にある大学を受験するつもりだったので推薦入試を受ける気は最初は全くありませんでした。
8月に地学オリンピックの国際大会に参加し、やはり科学オリンピックに出ている人と同じ学校に行きたいと思い、9月に、一般入試の志望校は変えずに推薦入試を用いて東大を受けようと決心しました。
私の高校は東大の推薦入試に合格した人が過去におらず、準備の仕方などは最初はわかりませんでした。
ですので他大学の推薦入試を受ける人たちと同じように、とりあえず作文や面接の練習を行いました。
東大の医学科は1次選抜の書類選考(これはほとんどの学部で共通)と、2次選抜のポスター発表(高校でやってきたこと、大学で学びたいこと等を発表する)があるため、10月中旬までに志望動機の作文をしたり、ポスターの概要を考えたりしました。
11月の出願が終わってからはポスターを作り、一次選抜を通過してからはポスター発表の練習をしました。 私はプレゼンテーションが苦手だったため、発表をいかにうまく伝えるか試行錯誤し、発表の練習も20回以上したと思います。
推薦入試で1番大変なのは作文や面接の準備ですが、中学高校でやってきたことや、自分の将来についてしっかり考えることのできる貴重な期間でした。
そもそも私は受ける学部をかなり迷っていたので、なぜ医学科に行きたいのか、医学科で何をしたいのかを進学する前に自分の中ではっきり言語化できたのは本当によかったです。
いろいろと準備が大変だった推薦入試ですが、運良く合格できました。
倍率4〜5倍だったので合格した時は本当に驚きました。

推薦入試で入学した1年生は、毎週、医学科の研究室を見学するなど、とても充実した環境が与えられます。
また、実際に1年生の夏からは1つの研究室に所属させてもらえます。
まだ知識のない1年生にはもったいないほどの経験ですが、毎週研究の話を聞いたり、医学部研究棟の最新の装置を見せてもらったりしたことは本当によかったです。
現在は私や同期は研究室に所属していますが、まだ学科も決まらない一般入学の学生に比べると、研究室にも所属できて、専門的なことができ、恵まれている環境だなと感じています。
私は今は入学当初と変わって、顕微鏡などの研究機器や、医療工学などに興味を持っています。
興味のある分野に出会えたのは研究室見学のおかげなので推薦生として入学できて本当によかったと思います。