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ゼミについて(文系編)

こんにちは!
polarisメンバーで東京大学大学院教育学研究科修士1年のとみーです。
私からは文系学部のゼミについてご紹介します!

実は、一口で「ゼミ」と言えど、学部学科や先生によってさまざまな呼び名があります。
一般的に見て、ゼミ形式であっても「ゼミ」と呼ばれないものもあります……。
そのため、今回の記事では、少人数で発表や議論を行う形態のものを「ゼミ」と指すことにします。

文系学部のゼミでは何をしているのか、以下でお話しします♪

▼文学部英文学科

私は教育学部出身ですが、 英語の教員免許取得の関係で、他学部の授業もとらねばなりませんでした。
その中に、ゼミ授業がありました。
(英文学科ではこの授業はちゃんと「ゼミ」と呼ばれていました笑)

卒論などで指導教員となってほしい先生のゼミを選んで、似通った研究関心のある人たち同士で議論をして知見を深めていきます。

毎週発表者が決まっていて、先生が指定した文献、例えば、18世紀のコールリッジの詩や
19世紀からWWⅡ以後の英米文学のオムニバスの書籍などを読んでレジュメ(発表資料)をつくり、発表してディスカッションの議題を提示します。
発表者以外も事前に文献を読んで、発表を聞き、ディスカッションに参加します。
全員必ず発表しなければならないので、もちろん拒否権はありません。
英文学科なので指定文献は英米文学で、原典すなわち英語です。

文学研究として、作品をどう解釈できるか、作者にとってどのような位置付けの作品なのか、などの視点から考察します。

▼教育学部

私が所属していた学科とは別のところでは、3年生と4年生がゼミに所属して、各先生のもと学校へフィールドワークを行っていました。

文献を読んで発表・議論する回もあるかもしれませんが、その学科では学生が各自で
研究テーマとリサーチクエスチョン(実証したい問い)を立てて、同じフィールドワーク先に向かい、各々が研究を進めていきます。
中間発表や最終報告の際には、先生含め他の学生からも質問や意見をもらえるので、そのゼミではインタラクティブに研究を進められます。

▼教育学研究科

現在、私の学科では論文指導の授業がゼミにあたります。
大学院では、全員が研究テーマをもっていて、常に誰かが何かしらの論文を書いています。
論文指導では、修士2年生の修士論文の中間報告、学会誌に投稿予定の論文などを執筆者の指導教員以外の先生や学生も読んで、アドバイスや意見をします。
前述の教育学部のとある学科のゼミとは異なり、似通った研究関心をもつ人たちの集まりではなく、研究対象はバラバラです。
個々人が各自で研究を進め、数ヶ月ごとに進捗報告をする形ですが、多様な領域を専門とする他の学生や広い知見をもつ先生方に刺激的な意見をもらえる良い機会です。

以上が、文系学部のゼミ紹介でした!
これらは私が見聞したゼミなので、他にももっとたくさんのゼミが存在します。

大学入学後の生活を想像して、ぜひ勉強へのモチベーションとしてくださいね!
応援しています。

ゼミについて(理系編)

こんにちは!
polarisメンバーで東京大学工学部3年のはりねずみです。
今回は、理系のゼミについての、お話をしていきたいと思います!

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皆さん、ゼミとはどのような授業かご存知でしょうか?
一般的にゼミとは、少人数で、グループディスカッションなどを行いながら、学びを深める授業のことを言います。
ゼミで扱うテーマは様々で、多くの場合、自分の興味に沿ってテーマを選ぶことができます。

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今回、理系のゼミ紹介ということで、私が実際に受講していたゼミをご紹介します!
私は3年生の冬学期に計算化学、シミュレーション化学と呼ばれる分野の研究をしている研究室のゼミを受講していました。
私が受講していたゼミは、分子のシミュレーションについて書かれた英語の本をみんなで読んでいく、というものでした。
分子をシミュレーションするといっても、なかなか想像がつかないですよね。
例えば、排気ガス中に含まれる有害物質を吸着してくれるような分子を開発したいとします。
そんな時、実験で、何度も試行錯誤しながら、一番低コストで効果の高い分子を探していては、莫大な時間とお金がかかってしまいます。
しかし、シミュレーションによって、どのような分子が理想的かを予測することができれば、実験を何度も行うより効率よく、
低コストで新たな新物質を開発することができます!
一般的なパソコンですと、この計算・シミュレーションには、 何十年、何百年の時間がかかってしまいます。
ですが東京大学には、それを数日で終わらせることができる、スーパーコンピュータが沢山あります。
計算化学の分野に関わらず、研究設備が充実しているところは、東京大学の一つの強みですね。
話はそれましたが、計算化学について気になった方は 🔍計算化学 で是非検索してみてください!

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私の受講していたゼミは、学生5人に対して先生が4人もついて下さいました。
東京大学は学生の数に対して先生の数が多いため、学生と先生の距離が近いことも特徴です。
ゼミは、本のページごとに学生内で担当者を決め、担当者がその内容について説明したあと、ディスカッションを通して理解を深めていく、という形で行われました。
研究室の設備をお借りして、実際にシミュレーションを行いながら、本を読み進めることができ、とても楽しかったです!

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皆さん、ゼミについて興味を持っていただけたでしょうか……?
ゼミは、大きな教室で授業を受けるのとはまた違い、アットホームで楽しい授業です。

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寒い日が続きますが、健康には気をつけて過ごしてください☺︎

実験の授業紹介

こんにちは。
polarisメンバーで東京大学理学部3年のやなぎです。
今回は理系の学科を代表して、私が所属する理学部生物学科で行われている実験の様子をお話しします!
生物学科では実験の授業が必修科目となっていて、全員が必ず履修しなければなりません。
実験は週4日、午後の3〜5限に行われており、我々生物学科の学生の時間割の半分以上を占めるとても重要な授業です。
カリキュラム上は3〜5限ということになっていますが、実際の終了時刻は日によって様々で、
4時台に終わってしまうこともあれば8時を過ぎることもあります。
できれば毎回5時くらいに終わって欲しいものですが…...(笑) 
実験は、一つのテーマについて1〜2週間くらいかけて行います。
テーマ毎に担当教員が変わり、基本的には担当の先生の専門分野に関連する内容になります。
研究の最前線に立つ先生方から、最新の知見や操作のコツを詳しく教えてもらえる点が魅力的で、
実験を通じて既存の知識を深められたと感じる瞬間がたくさんあります。
実験は少人数の班に分かれて行うことが多く、班のメンバーは毎回入れ替わるので、同じ学科の学生とすぐに仲良くなります!
おかげでとてもいい雰囲気で実験することができ、時間のかかる操作の待ち時間にはワイワイおしゃべりしています。
時には担当の先生からお菓子の差し入れがあり、”もぐもぐタイム”が始まることもあります(笑)。
もちろん、実験操作中は真剣に取り組みます!
実験の内容はかなり幅広いです。
一般的な実験器具の使い方から始めて、生物実験でよく用いる生物の取り扱い、データ解析の方法などを学んでいきます。
学生自ら目的に沿った実験内容や実験手法を考えて取り組むことも多く、大学院での研究に近いことを体験できます。
実験によっては非常に高価な機械(数百万円〜億単位まで!)を使う機会もあり、壊してしまわないかとヒヤヒヤします。
具体的な実験テーマとしては、例えばこんなものがあります。
 ・大腸菌からDNAを抽出して遺伝子操作を行う。
 ・植物の光合成に関わるタンパク質を精製・定量してその性質を調べる。
 ・マウスにホルモンを投与し、行動を観察してその効果を調べる。
また、実験の一部にはフィールドワーク、つまり屋外での実習も含まれています。
海岸に生息する動物や微生物を捕獲したり、山に自生する植物を観察したりして、野生生物の多様性を肌で感じることができます!
生き物好きの学生にとっては一大イベントです。
ちなみに、実験についてはレポートやスケッチの提出、あるいはスライドを用いた発表を通して評価されることが多いです。
長いもので3週間分の実験内容と結果・考察をレポートにまとめなければならず、これはなかなかの重労働です……

以上、簡単ですが生物学科の実験についてお話ししました。
少し実感が湧いたでしょうか?
興味を持った方は、ぜひ生物学科のホームページを覗いてみてください。
より詳しいカリキュラムや研究内容を見ることができます!

polarisメンバーの受験期の通塾調査

こんにちは!polarisメンバーで理科一類1年のまこです。
今回は、polarisメンバー19人に、受験期の塾の利用について調査しました!
塾を利用するべきかどうか、どの塾に通うべきなのか、悩んでいる人も多いと思います。
この記事を参考に、塾との付き合い方について、考えていただけたら嬉しいです。
塾を長期的に利用していた人は 11人
短期講習のみ利用していた人は 1人
塾を利用していなかった人は 7人
という結果になりました!

◯長期的に塾を利用していた人(11人)
 10人の人が通塾してよかったと回答しました!
 詳しい調査結果をみてみましょう♪

*通塾のきっかけ
 1位 親のすすめ(4人)
 2位 なんとなく(2人)
    友達のすすめ(2人)

 他には、「塾の勧誘」や「浪人する際に塾を利用しないのは、無理だと思ったから」などがありました。

*塾を選ぶ際に重視したこと
 1位 通いやすさ(9人)
 2位 合格実績(5人)
    授業形態(5人)
 3位 講師の質(4人)

   長期的に塾を利用する事を考えている人は、通いやすい塾を選んでみるといいかもしれません!

*家または学校からかかる時間
 1位 30分から1時間(6人)
 2位 30分以内(5人)

    家や学校から近い塾であれば、通いやすいですね!

*授業形態
 1位 集団授業(9人)
 2位 個別指導(2人)
    映像授業(2人)

  *通塾し始めた時期
 1位 高一(6人)
 2位 高二(3人)

   高一、高二で通い始めた人が多いですが、浪人時に通い始めた人もいたので、自分が必要だと思ったときに通塾を検討すると良いと思います。

*通塾の頻度
 1位 週二(4人)
 2位 週五(3人)
 3位 週一(2人)
    週四(2人)

 通塾の頻度は人によってばらつきがありました。
 学校との兼ね合いを考えて、どれくらいの頻度で塾に通うか考えてみると良いと思います。

*通塾の利点
 ・時間管理がされていて、勉強のペースができる
 ・勉強に限らず、大学など進学に関する有利な情報を得られる
 ・より実践的な問題演習ができる

*通塾の欠点
 ・お金がかかる
 ・移動に時間がかかる
 ・学校の勉強とのバランスを取るのが難しい

◯短期講習のみ利用していた人
 一人だけでしたが、利用してよかったそうです!

*講習を利用したきっかけ
 学校のすすめ

*塾を選ぶ際に重視したこと
 講師の質

*家または学校からかかる時間
 1時間から1時間半

*授業形態
 集団授業

*講習を利用した時期
 高三

  *講習を利用する利点
 塾でどのレベルまで教わるかがわかるので、ライバルと自分の比較と、自分に足りない勉強がわかる。

*講習を利用する欠点
 基本的にいつも通っている人向けの内容なので、知らない内容が突然でてきたり、学校で教わったやり方と違ったりして、混乱してしまう可能性がある。

◯塾を利用していなかった人(7人)
 全員が塾を利用しなくてよかったと回答しました!
 どんな結果になったのか見てみましょう!

*通塾しなかった理由
 ・学校のサポートが手厚かったから
 ・受動的な勉強は嫌だったから
 ・生活スタイルを変えたくなかったから 

*通塾しないことの利点
 ・自分のペースでできる
 (・本当に自分に必要な勉強に集中できる
  ・周りに流されない
  ・志望校が他人にばれない
  ・生活スタイルを変えなくていい)
 ・経済的な負担が少ない

*通塾しないことの欠点
 ・受験に関する情報が学校からしか入ってこない
 ・模試などの実践的な機会が通塾している人に比べて少ない
 ・夜遅くまで勉強できる場所がない

いかがでしたか?
polarisメンバーは、自分に合っている塾との付き合い方を、見つけていましたね!
では最後に、メンバーからのメッセージをどうぞ✧

・塾に使われないように、塾に通う目的を明確にすると良いかと思います!
・塾に通うのか否か、自分の生活や勉強のスタイルなどを考えながら決めてください!
・塾に行くかどうかは、ぜひ自分の意志で決めてほしいなと思います。
・塾に通わずに学校の勉強だけで受験に立ち向かうことに不安を感じるなら、長期休みの講習で少し様子を見るのはとてもおすすめです!

みなさんのことを応援しています!