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①冬休みは本を読んで過ごそう!東大生がおすすめする本!

 こんにちは。教育学部4年のとみーです。
 寒くなってきましたね。
寒い冬は、やっぱり家におこもり生活になりがちです笑
そこで、「読書の秋」ならぬ「冬休みは本を読んで過ごそう!」と称して
今回から2回にわたって、
polarisメンバー(東大生)が中高生におすすめする本を紹介します。

●『恋空』美嘉(文学・小説)
 理科2類1年のメンバーから「中高生時代に出会ってよかったから」との紹介です。
 ノンフィクションの恋愛物語。
 作者の美嘉さんが自分の高校・大学時代の恋愛を細かく描写しています。
美嘉の彼氏であるヒロが美嘉を振った本当の理由とは?
映画化もされてます。
 中高生であれば自分の恋愛と重ねられるのでとてもいいと思います。特に恋愛系の話が好きな人にはとてもおすすめです。また、作者本人の話であるため、映像が目に浮かぶような話になっている上、心情描写が秀逸です。

●『フェルマーの最終定理』サイモン・シン(ノンフィクション)
 理科1類1年のメンバーから「中高生時代に出会ってよかったから」との紹介です。
 フェルマーの最終定理は、フェルマーが本の余白に書き残した予言のことです。
この予言は300年以上もの間解かれることがなく、
多くの数学者たちを悩ませてきました。
1995年にアンドリュー・ワイルズによって解決されるまで、
奮闘してきた数学者たちの姿を描いた物語形式のノンフィクションです!
 私は、この本を中学3年生のときに読んで、
数学者に憧れを抱き、のちに数学科への進学を考えるようになりました。
私の人生を変えてくれた一冊です。
もし皆さんの中に数学をなんとなく苦手だな、 と感じている方がいらっしゃいましたら、 この本を手にとっていただければ、 数学ってすごい、数学の歴史っておもしろい、 と思ってもらえるんじゃないかと思っています。
数学が好きな人はなおさら読んでほしい一冊です。

●『教養としての大学受験国語』石原千秋(教育、教養)
 文科1類から法学部へ内定した2年生が「中高生時代に出会ってよかったから」との紹介です。
 実際に大学入試で出題された現代文を石原さんが詳しく解説しています。
受験生だけではなく、大学生や社会人でも学ぶことがある内容です。
「思考力」とは何か、が分かると思います。
 東大の過去問も載っていて、 受験生レベルでは気づくことが難しい視点から 解説されているので大変勉強になります。
高2、3年生で少しずつ力がついてきたころに 何回も読むと次第に自分の物になってきます。
現代文は全ての教科に通じるので、読んで損はないです。
また新書なので読みやすく、おすすめです。

●『もやしもん』石川雅之(コミックス)    理科2類から工学部建築学科へ内定した2年生が「中高生時代に出会ってよかったから」との紹介です。
 菌やウイルスが肉眼で見えて会話もできる という不思議な能力を持つ主人公が過ごす、 農業大学でのリアルな学生生活を描いた作品。
とにかく登場するキャラクターや菌たちが魅力的。
10年ほど前にアニメ化、ドラマ化もされています。
 農学という分野に興味や知識がなくても楽しく読めて、 農学部も楽しそうかも!と思わせてくれる作品です。
主人公が研究室でのコミュニティに参加して 学園祭を経験したりいきなり海外に行ったりする展開は 地味なようでいてキラキラしていて、 こんなふうにやりたいことをやれる環境、 やりたいことが見つかる環境が大学にはあるのかなと夢が広がります。
大学受験直前に現実逃避で読んでいたのも良い思い出です。

●『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』西原理恵子(社会・ビジネス)
 教育学部比較教育社会学コース3年生が「中高生時代に出会ってよかったから」との紹介です。
 「毎日かあさん」(と高須院長の妻として)で有名な 西原理恵子さんの人生指南書です。
これからの時代、女の子は男性に頼るのではなく、 自立して生きていくことを強く力説してくれています。
また生きていく上や仕事をする上で、 経験則にもとづく幸せの極意を書いてくれています。
 読みやすい文体ですが、 筆者の「自立して生きてほしい」 という強いメッセージが伝わります。
大学進学も含め、今後の人生を考えるいいきっかけになると思います。 また、女子だけではなく男子にも、新たな視点をくれるという点でオススメです!

●『レディ・レッスン』ケリー・ウィリアムズ・ブラウン著、鹿田昌美訳(社会・ビジネス、実用・暮らし)
 教育学部教育実践・政策学コース4年のメンバーが「中高生時代に出会ってよかったから」との紹介です。
 350もの「レッスン」でレディになるための心構えや習慣を説いています。
みなさんが想像するような“レディ“ほど高貴なものではなく、 「自立(自律?)した女性」という意味で捉えられるでしょう。
この本では、「パーフェクトでない自分を受け入れる」といったものから 「冷蔵庫は『腐ったもの置き場』じゃない」といったアドバイス?まで、 心構え、コミュニケーション、暮らし、仕事、お金、 メンテナンス、友達、恋愛、家族と多岐にわたるレッスンがあります。
 この本は私にとってバイブルです。
私は大学生になってから上京して一人暮らしをしているのですが、 一人暮らしでは自己管理が求められます。
高校生のときに一人暮らしを想像するとワクワクしますが、
「どうやって新しい友達とつきあえば良い?」
「掃除はどのくらいの頻度でやるべき?」
といった疑問は素朴で単純に見えながらも 誰かが教えてくれるものではありません。
自己管理や自立・自律に関するヒントをこの本は(こっそり)教えてくれます。
大学生になってからも、時々引っ張り出して読み返しては 勇気づけられたり実践できていないアドバイスを思い出したりしています。
ニューヨーク発の本なのであまり日本では見られない事例もありますが、 サクッと気軽に読める本です。
大学から一人暮らしを考えている人も、そうでない人も、ぜひ読んでみてください!


この冬、「暇だな〜」というときはぜひ本を読んで、 ちょっとした休憩 教養の蓄積 に役立ててくださいね♪