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①資格試験

こんにちは!polarisメンバーで東京大学教養学部後期課程教養学科総合社会科学分科相関社会科学コース3年の奥田紗永です。
今回は英検等の資格試験について紹介したいと思います。
私は、高2の夏に英検の準一級とケンブリッジ英検を受験しました。英語部でディベートをしていたこともあり、英検の方は参考書を買ったもののほとんど勉強せず、なんとかいけるだろうとたかを括っていました(笑)。マークシート式の問題はスラスラと解けたので、受かるだろうと思っていました。しかし結果を見てみると、英作文の論述の評価が低く、合格点から数点差で不合格……。「英語が得意だから」と勉強をおろそかにしたこと、特に記述を甘く見ていたことが大きな敗因だったなと感じています。
ケンブリッジ英検は学校の授業の一環として受けました。英検と違って「級」はなく、結果は点数のみです。筆記だけでなくネイティブの先生と話せる時間もあるので楽しかったのですが、周りがクラスメイトだったこともあり緊張感が全くなく、点数は大学受験で使えるほど高くはありませんでした。
結局資格試験の結果は振るわず、大学受験には全く使わなかったのですが、他の受験生に比べて不利になったという印象はありませんでした。私が受けた大学が全て法学部法学科で、それほど英語の資格試験が重要視されないところだったこともあるかもしれません。もちろん資格をとっておけば有利になる学部もありますし、精神的にも安心ですから、受けておいて損はないと思います。ただし、私のように中途半端に勉強をして結局不合格、ということにならないように、必ず合格する、という強い意志を持って勉強をしてくださいね!
一昨年、東大の一般入試の出願要件に民間英語試験を追加するかが話題になりましたが、東大を視野に入れている方は、出願要件についてしっかりとチェックをしておくことをおすすめします。願書や募集要項を読んでおくのもいいかもしれません。また、東大以外の大学でも資格試験が出願要件になっていたり、加点要件になっていたりする場合があるので、ぜひ各大学のHP等で確認してみてくださいね!

②模試の勉強と学校の勉強(文系編)

こんにちは。polarisメンバー4年のまいです! 今回は文系の方に向けて、模試の勉強と学校の勉強の両立のヒントをお伝えできればと思います。
私が通っていた高校では学内で模試を受験する機会がなく、私は高2の冬まで大手予備校主催の模試というものを受けたことがありませんでした。そのため、高1、高2の時の勉強は主に学校の定期試験対策が中心でした。クラスメイトの中には学校の勉強よりも塾の勉強を優先するというスタンスの人もいましたが、私は学校の定期試験に向けた勉強は受験対策としてとても役に立つものだと思います。特に東大受験を考えているのであれば、文系でも数学が必要になり、地歴も2科目選択しなければならならないというように、東大の二次試験は試験科目数が多いのが特徴です。しかし一方で、出題趣旨は教科書に載っている基礎的なレベルの知識を確実に理解し、その基礎知識を複数組み合わせることで答案を作成できるかを問う、という各教科の基本的な内容の理解を重視したものと言われています。したがって、東大受験を目指すにあたっては、例えば塾で扱うような応用的な問題ばかりに目を向けることなく、科目ごとの偏りを作らずに学校の試験勉強に取り組むことがまず大事になるのではないかと思います。
とはいっても、最終的に本試験で求められるレベルを勉強開始時から知っておく、またライバルの中での自分の立ち位置を確認する、といったことは重要なので、早い段階から模試を受ける意義は大きいと思います。定期試験対策に加えて模試に向けた勉強も行うのは大変かもしれませんが、各模試では出題範囲が示されていることも多いので、「定期試験と被っている範囲についてはしっかり得点できるようにしよう」など現実的な目標を立てることで、ぜひ積極的に模試にもチャレンジしてもらえればと思います!
最後に高3の方に向けては、模試のスケジュールを中心に据えて受験本番までの勉強計画を立てて行くことが有効かと思います。これから夏、秋に東大の冠模試が実施されると思いますが、ただ実力試しとして受けるのではなく、「受験本番で自分はどの科目で何点取る必要があるのか、そこから逆算して模試の段階では何点取ることを目標にするのか」をしっかり考えた上で模試に臨むことで、普段の勉強の効率やモチベーションもアップにも繋がるのではないかと思います。学校の定期試験はできる範囲で頑張りましょう!笑
それでは、皆さんが定期試験や模試に向けて、それぞれの目標を持って勉強を進めていかれることを願っています!

③模試の勉強と学校の勉強(理系編)

こんにちは。polarisメンバー4年のひらこうです! 今回は理系の方向けに、模試の勉強と学校の勉強の両立のヒントをお伝えしていこうと思います。
まず、模試を受けることについてですが、積極的に受けてみましょう。模試以外では外部の高校生と競い合う機会をなかなか作りづらいものの、最終的に受験では全国の高校生と競い合わなければならないということを考えると、模試は受ける価値があるものだと思います。それに、単に勉強だけを続けているとどうしてもマンネリ化してしまいます。その点、模試では学力が点数という形で数値化されるため、努力などが可視化され、モチベーションも保ちやすいです。注意点としては、模試を受ける時期によって、未習範囲などが出てきたりすることがあります。その際は校内順位で比較する、そこ以外の部分でどれだけ点数を取れたのかを重視するなどして、対処しましょう。
また、学校の勉強と模試の勉強では、前者にプライオリティを置くのをお勧めします。東大の受験は理系も国語を解かなければいけないという珍しい受験形式で、幅広い知識が求められます。そのため、学校の授業でなんとなく聞いていた知識が役に立ったりもするので、学校の授業はしっかり受けておきましょう。受験に向けた勉強は高2あたりから始める人が多いかな、と思いますが、その場合でも学校の勉強:受験の勉強=0:10にすることは避けて、10:0から段々と1:9〜2:8に近づけていくくらいの気持ちでいいと思います。
ここからは高3の方向けのアドバイスになりますが、定期的に模試を受けていきましょう。自分は1〜2ヶ月のスパンで何らかの模試は受けていました。模試は、自分が行っている勉強の方向性を修正するのにも大いに役立ちます。点数が低めの科目や分野があれば、勉強時間の見直しや目標点の修正などを行い、うまく調整していく必要があります。ちなみに、自分は特に東大形式の模試を受ける際には点数よりも順位も意識していました。というのも、本番は、点数ではなく周りとの相対評価で合格者が決まりますよね。具体的には、自分が受験しようとしていた東大の理科2類は倍率が3倍程度だったため、上位1/3以上に入っている科目は現状維持、1/3に届かなかった科目は重点的にやる必要がある、という風に考えていました。実際は得意不得意があるため全科目上位1/3以上というのは非常に難しいですが、1つの基準としてわかりやすいかな、と思います。
そして高3の定期試験ですが、あまり特別な対策をする必要はないと思います。ただ、共通試験で受験する社会科目などは勉強の機会があまりないので、定期試験対策もかねて集中的に行うというのは一つの手ですね!
受験に向けて、やることが色々多くて大変だとは思いますが、うまくメリハリをつけながらこなしていきましょう。応援しています!