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①東大の1年生特有の授業紹介

  こんにちは。polarisメンバーで東京大学文科3類2年の山田結太です。
 今回は、東大で行われる授業のうち、1年生で受ける授業を紹介したいと思います。

 1つ目は、ALESA/ALESSという授業です。ALESAは、Active Learning of English for Students of the Arts、ALESSは、Active Learning of English for Science Studentsの略で、ALESAは2013年、ALESSは2008年に始まった、比較的新しい授業です。担当となる先生の方針にも依るのですが、基本的には、自分で研究したいテーマを決めて、文系は主に論文などの文献収集、理系は実験などを通してそのテーマについて研究し、最終的には英語で論文を書く授業です。とにかく課題が多く、毎年ほとんどの1年生が苦しむ授業です。でも、英語で論文を書くだけでなく、文系で言えば、自分で気になるテーマに関連する文献を探す練習ができたり、文献引用の仕方を細かく教われたりと、とても収穫が多い授業です。

 2つ目は、FLOWです。これは、英語のスピーキングの授業です。年度の初めに、自己申告で6段階にレベル分けされ、そのレベルごとに授業が行われます。授業では、1つのテーマについて英語でディスカッションやプレゼンテーションを行います。僕が受けた先生は、アカデミックな英語にとてもこだわる先生で、英語の使い方などでもとても多くのことを学べた授業だったと思います。

 3つ目は、英語一列です。これは、高校で言うコミュニケーション英語のような授業です。『教養英語読本』という、東大の英語部会が独自に作っている教科書の中から、毎週一つ文章を選んで読解をしていきます。この授業では、前期は入試の英語の成績、後期では前期の英語一列の試験の成績によって3段階にクラスが分けられています。一番上のクラスは外国人の先生が担当し、文章内容を前提としてさらにディスカッションやプレゼンテーションも行われるようです。(僕は一番上では無かったので人から聞いた話ですが)そして、この授業の最大の特徴は、なんといっても東大の中で唯一、学年全員が共通の試験を受けて成績がつけられると言う点です。高校の時の定期試験のように、みんなと問題について話すことができる唯一の機会です。

 4つ目は、英語中級です。これは、厳密には1年生特有の授業ではなく、望めば2年生でも受けることができるのですが、ほとんどの場合1年生が受けていると言う授業です。また、本人が望めば英語上級という授業で代わりをすることもできますし、内容もそこまで大きくは変わりません。これは、30人程度の少人数のクラスで、先生がきめた1つのテーマについて英語で勉強するという授業です。学期の初めに抽選が行われるので、運が悪い人は第8希望の授業を受けることになったりもします(笑)。しかし、どの授業も面白いテーマで行われ、英語を使って何かを学ぶいい練習になる授業です。

 5つ目は、身体運動・健康科学実習、通称スポ身(すぽしん)です。これは、端的に言うと体育のことで、自分のクラスに割り当てられたいくつかの種目の中から一つを選んで、スポーツをする授業です。あいにく去年は、前期はオンライン、後期は対面とオンラインのハイブリッドだったので、ほとんど実技はできなかったのですが、応急処置について勉強する回があったり、スポーツについて科学的に勉強することができたりして、なかなか楽しい授業でした。

 最後に紹介するのは、情報です。これは、東大オリジナルの教科書に基づいて、インターネットやパソコンの仕組みについて勉強する科目です。例によってオンラインで行われたので、成績の付け方などで例年とは違うところも多々あったようですが、僕の時は毎週のコメントシートの成績と、2回のオンライン試験で成績をつけられました。情報技術について、まさに教養とも言える基本的なことを教われるいい機会だったと思います。

 最後まで読んでくれてありがとうございます!1年生で受ける授業は、大学の中でも数少ない、学年みんなが受ける授業なので、大学に入ってからもとても話題に出てきやすい授業です。これらの授業をいかに楽しめるかは、駒場の1年生をいかに楽しく過ごせるかに大きく関わってくるといっても過言ではないかもしれません(笑)。今回のメルマガを読んで、少しでも入学後の生活のイメージが沸いたなら幸いです。

②東大駒場キャンパスの紹介

 みなさんこんにちは!polarisメンバーで経済学部4年の宮本です。皆さん、春休みが終わっていよいよ新学期が始まりますね。東大も春休みが終わり、今週から授業が始まります。新学年で良いスタートが切れるよう頑張っていきましょう!
 さて今回は、駒場キャンパスについて紹介したいと思います。駒場キャンパスは渋谷から電車で約2分という好立地で、授業を受ける教室以外にも図書館や食堂など様々な施設があります。今回は、そんな駒場キャンパスの中で、私の印象に残っている3つの場所について紹介していきます!

 まず1つ目は、図書館です!駒場図書館は、全6フロアに哲学から経済、医学に至るまで古今東西の良書が70万冊揃う国内の大学の中で最大級の図書館です。1日に5冊読んでも4年間で読めるのは蔵書のうち1%に過ぎないことを考えると、この凄さが皆さんにも分かっていただけるのではないでしょうか。更に、駒場図書館の魅力は蔵書数だけではなく自習環境にもあります。魅力は大きく3点、1)フロアの約半分を自習スペースが占めている、2)個々の自習机も広い、3)コンセントや冷暖房も完備されているといったことがあげられます。理想的な学習環境で最先端の学問に向き合えるのは東大の特権かもしれませんね……!

 2つ目は、「カフェテリアこもれび」です!「こもれび」は、駒場キャンパスの地下1階で営業している、知る人ぞ知るカフェテリアです。パンやコーヒーの味もさることながら、こもれびの最大の魅力はその雰囲気にあります。広々とした場所に地下特有の落ち着いた雰囲気が、カフェテリア全体をシックな空間に仕上げています!また、会話も可能であるため、友達とのんびりお喋りしたり、話しながら勉強したりするのにも適しており、実際に私が大学1年生の時は、空きコマ(授業が入っていない時間)の度に友達とこもれびに通っていました。

 最後に紹介するのは、銀杏並木です!銀杏並木はその名の通り東大のシンボルである銀杏の並木道で、駒場キャンパスを語る上では絶対に外せない、東大生ならば誰もが一度は通る道です。紅葉の時期には銀杏が一斉に色づき並木道全体が黄金に映えるため、銀杏並木を写真に収める人が数多く現れます。実際、私も何度か写真を撮りました(笑)。おそらくみなさんの多くが駒場に足を運ぶであろう、11月に行われる学園祭(駒場祭)の時期はこの銀杏並木が黄金に色づく時期なので、もし学園祭に来た時には是非銀杏並木にまで足を伸ばしてみてください!

 最後まで読んでくださりありがとうございます!この記事を読んで、駒場キャンパスがどういった所なのか少しでもイメージを持っていただけたら幸いです!また、駒場キャンパスには今回紹介した所以外にも、カフェテリア・食堂・ジム・フレンチレストラン等様々な施設があります。興味を持たれた方は、ぜひ調べてみてください!