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①大学の授業

こんにちは!polarisメンバーで、教養学部文科三類2年のなかいです。今回は「東大の授業について」担当したいと思います。 みなさんは「大学生の授業」と聞いてどういう絵を想像しますか?やっぱり大教室の壇上で教授がひとりでかっこよく話し続け、 生徒はノートやパソコンを手にしてその声に黙々と耳を傾けている…。私も高校生の時はそう思っていました。笑  そのようないわゆる「大学の授業」ももちろんありますが、今回はそれ以外の授業についても紹介していきたいと思います。 それでは私が1年生の時のとある1日を見てみましょう!

1限 空きコマ
2限 フランス語(必修)
3限 ALESA(必修)
4限 「茶わんの湯」から最新の科学を考える(主題科目)
5限 教育心理学の世界

この日は1限が授業がない時限(空きコマ)だったので、ゆっくり寝られます\(^o^)/(東大は1限が8:30開始と他大学に比べても早いので、大変なのです…) 2限は必修の第二外国語であるフランス語の授業です。ちなみに「必修」とは、必ず受けて単位を取らなければならない授業のことです。 また東大には高校のようなクラス制度があるのですが、それも入学時の科類とこの第二外国語で決まります。 語学系は基本的にクラスの人と受講するので、少人数(30人ほど)です。3限はALESAの授業です。「なんだそれは」と思われると思うのですが、 「ALESA」とは、英語で論文を読み、最終的には自分で英語の論文を書き上げる授業です。(とても大変です…)他の必修の授業としては、 「身体運動・健康科学実習」というものがありますが、これはほぼ高校の体育です。(大学にも体育の授業があるんです!)4限は「主題科目」という、 いわゆる勉強!というよりかは様々な分野を幅広く学ぶ「自由研究」のような授業を受けました。 私が受けたのは、「茶わんの湯」という寺田寅彦の随筆から発想を得て、様々な科学の実験や理論を教えてくれる授業でした。 文系の私には新鮮で面白かったです。5限は、毎回の授業を異なる教育学部の先生が担当するオムニバス授業を受けました。 私はこの授業で教育学部に興味を持ち始めました。
このように東大には、高校生のみなさんが思うよりももっと多くの幅広い授業があります。 毎学期のはじめには選びきれなくててんやわんやするほどです笑。大学に入ったら自分の興味に合わせて授業を選んでみてくださいね!

②文理選択について

こんにちは!polarisメンバーの前期教養学部文科一類2年の奥田です。今回は文理選択について紹介したいと思います。
私が通っていた高校では、文理希望を提出するのは1年生の夏頃でした。その頃は東大を目指すことになるなんて夢にも思っておらず、 国立大に受かればいいな、くらいの気持ちでいました。そして高一の時点で私は数学が絶望的にできず (200点満点のテストで赤点ギリギリの40点を叩き出したことがあります)、数Ⅲや物理をやらなくて済む、という安易な考えから文系を選択することにしました。 確かに数Ⅲも物理もやらずに済んだわけですが、東大を受けると決めてからは、二次試験のために数学を勉強しなければいけませんでしたから、 結局数学と縁を切ることはできませんでした……。ただ、文系に進んだことで、自分の好きな歴史(世界史・日本史)を勉強することができたり、 国語や英語に時間を割けたりしたことはよかったと思います。
文理選択を失敗したらどうしよう…と思う方も中に入るかもしれません。ですが、東大には「進学選択制度」があり、 文系の科類で入学しても理系学部に進学することができます。つまり、東大に入れば文理を迷うチャンスが2回あるわけです! また、完全に「私は文系/理系」と決める必要もないと思います。例えば東大の後期教養学部には文理の枠を超えた研究をしている学科が多数あります。 高一の皆さんの中には、文理選択を目前に控え迷っている方もいるかもしれません。中学生の皆さんは文理選択はまだ先のように思えるかもしれませんが、 この機会にぜひ自分の進路について考えてみてはどうでしょうか?

③迷う塾選び、どうする?

こんにちは。polarisメンバーで教育学部3年のとみーです。
「そろそろ受験勉強を視野に勉強したい」「周りが塾に通い始めているけど自分は何もしていないから焦る」など、独学か他の手段に頼るか迷っている人も多いのではないでしょうか。 今回は、塾に通うか迷っている人向けに、各形態の特徴を踏まえたアドバイスをお届けします。

■集団授業■ 通塾することを考えるときに最初に思い浮かぶ形式なのではないでしょうか。集団授業のメリットは、「ライバルが見える」「ライブ授業なので臨場感がある」「講師がなるべく多くの生徒に分かりやすく指導してくれる」ことです。他の人がどのくらいの成績をとっているのか、どんなペースで他教科を勉強しているのかなどを知ることで、勉強へのモチベーションを高められます。また、講師が生徒の反応を見ながら授業を進めるため、理解度を深めながら受講することができます。 ただ、集団授業形式の塾が多すぎて、どの塾を選ぶか迷っている人が大抵だと思います。個人差はありますが、塾の実績や費用以外にも見るべき点がいくつかあります。まず、「どの教科が強いのか」。指導が上手な講師はたくさんいます。その塾ではどの教科でどれくらいのレベルの人を教える人が"有名講師"なのでしょうか。次に、「どんな人が通っているのか」。ライバルとなる人たちはどのレベルの学校出身で、どこの大学を目指そうとしているのでしょうか。塾ごとに集まる生徒の層や特徴は異なってきます。最後に、「教材は充実しているか」。これは実際に通っている人に見せてもらうくらいしか判断する方法がありませんが、自分に合った学習計画で進めてくれるのか、発展的な内容もしっかり学べるのかを見極められる基準となります。
■個別指導■ 「自分に合ったペース・方法・形式で指導してもらいたい」「集団授業だと色々気になって勉強できない」など、個人的な要望がある人は個別指導形式で勉強することが多いです。家庭教師とは異なり、講師を変更するなどの融通が利くのも特徴です。 しかしながら、「ライバルが見えない」「雑談などが増えがち」という点がデメリットです。定期的に模試を受けたり、講師に頼らず自分でも学習計画を練ってやるべきことを明確にしたりするなど、メリハリをつけることが必要です。
■オンデマンド■ 通塾しなくても家庭などで録画された授業をオンラインで受講できる形態です。オンデマンドのメリットとしては、「自分の都合が良いタイミングで受講できる」「巻き戻しや倍速機能を利用できる」「他の受講者を気にせず授業を受けられる」「人気講師の授業が受けられる」ことがあげられます。例えば、部活動や習い事で忙しくて、決まった日時に通塾するのが難しい人や通塾の時間がない人はオンデマンド形式が合っている場合が多いです。 しかし、「好きなタイミングで受講する」ためには時間管理や計画的な勉強が必要になってきます。オンデマンド形式でよくあるのが、計画的に勉強できなかったために録画を溜めこんでしまうことです。「部活から帰ってきたら1コマ受講する」など、自分でルールを決めて受講計画を練りましょう。 また、ライブ授業とは違って、映像を見るだけだと眠くなったりライバルの姿が見えなくてついついダラダラしたりしがちになります。オンデマンドでも通塾して校舎で受講できるところでは、たまに校舎へ通ってライバルの姿を見ながら勉強する人もいます。自律的に行動することが求められると言えるでしょう。

このように、どの形態にもメリット・デメリットがあります。自分自身の性格やタイプなどをみて、ぴったりの塾をみつけてくださいね!