TOP > MAGAZINE > 進学選択 後編

①文学部(社会学)

こんにちは! polarisメンバーで東京大学文学部3年のあんです(^ ^) 私の所属する「文学部人文学科社会学専修」について紹介したいと思います。 「文学部」と聞くと文学作品などを研究する学部、などと思われがちですが、東大の文学部は実はそれだけではありません。同じ文学部でも専修ごとに分かれていて、もちろん国文学や英文学、フランス文学など文学作品を主に研究するような学科もありますが、日本史や西洋史といった歴史や哲学や倫理、心理学や社会学など様々な学科に分かれています。今回はそのなかでも私の所属する社会学専修について少しお話したいと思います。 社会学の研究対象は世の中で起こっている社会現象全てを指すので、都市社会学や家族社会学、メディア論など学生の興味のある領域は様々です。その理由もあってか、東大の社会学専修の人数は他の文学部の学科に比べ1学年あたりの人数が50人と人数が多いことが特徴として挙げられます。人数が多いとどうしても「同じ学科同士の交流がないのでは?」と不安に思ってしまうのですが、実はそんなことはありません! 社会学専修では必ずゼミに所属することになるのですが、少人数制なのでゼミで学科の友達が出来、ゼミのメンバーでゼミ旅行に行くこともあります! またこれは任意なのですが、「社会調査」という、少人数のグループに分かれてフィールドワークを行う実習形式の授業もあり、そこでは他のゼミに所属している学科同期だけでなく院生の先輩方とも交流が深められます! 他の特徴としては卒論を8万字も書かなくてはいけないというのがあります(;_;) この卒論が社会学専修の学生にとってとても大変な課題なのですが、先ほども言った通り研究対象は社会現象すべてなので、卒論のテーマはほぼ自由です笑 (自分の好きな球団について考察している先輩もいました!) 自分の興味のあるものをとことん追求できるというのも社会学の魅力の一つだと思います! いかがでしたか? 少しでも社会学に興味を持ってくれたら嬉しいです!!

②農学部(動物生命システム科学)

こんにちは、polarisメンバーで東京大学農学部3年のひらこうです。先月に引き続き、今月もメルマガを担当させてもらいます! 今回は自分の所属している「農学部動物生命システム科学専修」について紹介します。 みなさんの中には、農学部と聞くと「農業関係の勉強をしているところなのかな……?」と思う人が多いのではないかと思います。ですが、そんなことはありません!! (これが今回一番伝えたいことです笑) もちろん農業関係の学問を勉強している専修はあります。ただそれだけに留まらず、環境問題や食べ物の研究、そして動物に関する研究など非常に多岐にわたる学問が行われている学部、それが農学部なのです。 農学部は主に「応用生命科学課程」「環境資源科学課程」「獣医学課程」の3つに大別され、その下のより細かい区分が専修という形で設けられています。(詳しく知りたい方はこちらのホームページを参考にしてください。https://www.a.u-tokyo.ac.jp/about/overview/)今回はこの中でも、自分の所属している「応用生命科学課程 動物生命システム科学専修」についてお話しします。 この専修では主に哺乳動物を対象に研究を行っています。専修名に「動物」と入っているところからもそれは窺えますね。 3年生は基本的に午前に座学、午後に実習をこなしていくことになり、4年生になると各々が興味のある研究室に配属されます。この研究室というのも動物の行動学や発生学を研究しているところから、動物のアレルギーや疫病について研究しているところまで、多様なラインナップが揃っています。 次にこの専修の特徴なのですが、なんと言っても同期の人数が少ないことです!(今年は自分を含めて10人です。) 「人数ってそんなに大事な要素なの?」と思う人もいるかもしれませんが、結構大きな要素だと個人的には思っています。例えば、実習を行う際に自分たちとほぼ同じくらいの人数の先輩がついて下さるため、ほぼ一対一で手厚い指導を受けることができます。 また人数が少ないからこそ結びつきが強くなることや、研究室を決める際に話し合いだけで決められることなどがメリットとして挙げられます。 いかがだったでしょうか? 農学部って意外といろんなことができる学部なんですよね。この文章を読み、少しでも農学部に興味を持ったという人がいたら嬉しいです!

③教育学部(比較教育社会学)

こんにちは、polarisメンバーで東京大学教育学部3年のくろっきーです。今回は私が所属している「比較教育社会学コース」について紹介します。 比較教育社会学コースでは、教育とそれに伴う社会問題について、地域間比較や時点間比較の視点を取り入れながら、多角的に考察します。そのため、扱う分野はとても幅広く、「教育経済学」「ジェンダー」「家族」「文化」...など自分の興味に合うものを見つけることができるはずです。 このコースの最大の特徴は「教育社会学調査実習」という授業があることです。この授業では、自分の関心に合わせて自由にテーマを設定して、大規模なアンケート調査を行い、それをコンピュータで分析して報告書を作るという、社会調査の全ての過程を体験することができます。例年、調査結果の報告を五月祭で行っており、テレビの取材も来るそうです。他にも、実際に小学校に行って子どもたちの様子を観察したり、インタビュー調査を行ったりすることで、仮説を作る過程を学ぶという授業も用意されており、これらの授業を通して、社会を鋭い視点で見る力を養うことができます。 ここまで読んで堅苦しいコースだと思われた方もいるかもしれませんが、安心してください。授業が大変な分、同じコースの仲間との結束力がとても強く、1月には皆で三島までドライブに行くなど、とにかく仲が良いのもこのコースの特徴です! 現在は新型コロナウイルスのために直接会うことはありませんが、zoomを利用してお互いに励まし合いながら課題を頑張ることもあります。先ほど述べた「教育社会学調査実習」でも、例年、夏休みに合宿を行ってアンケートを作るという行程があり、その合宿では作業が終わったあとに教授も交えてBBQもするそうです。先輩との関わりも強く、縦のつながりも横のつながりも強いアットホームなコースです! 仲間を作りながら、自分の関心に沿って思う存分勉強を楽しみ、教育と社会に対する鋭い洞察力を身につけたい!という人にはぴったりのコースが比較教育社会学コースだと思います♪ この文章を読んで少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです!